「令和元年 第二回 定例区議会 一般質問」


 

令和元年 5月  杉並区第2回定例区議会 一般質問

杉並区議会・自由民主党 大熊昌巳です。通告に従い、

2020年・東京オリンピック・パラリンピック大会に向けた区の施策と、その進捗状況。中学校の部活の改善策について質問を致します。

 

2020年・東京大会の決定から6年が過ぎ様としております。

東京都は、2016年・東京大会の招致活動も行い、2大会連続の招致活動が功を奏し、2020年の開催権を得る事が出来た様に、私は、考えております。

東京大会決定から、この間、新国立競技場の設計、大会エンブレムのデザインの盗用、東京都以外に整備される競技会場建設に係る予算の問題など、区民はもとより国民にとって大会運営に関して、常に、心配が付きまとっていた様に思います。更には、大会招致をめぐりIОC委員を務めるJОC竹田会長の辞任もあり、

フェアプレーを重んじる競技スポーツ団体の上部組織の在り方にも、区民は、疑問を感じてきたのではないかと思います。

先に挙げた、国立競技場や大会エンブレムの問題は月日の流れの中にかき消されてしまった様にも思います。

 

区民の方々は、大会運営の良し悪しではなく、競技を通して選手たちが示す精神性と世界の頂点を目指すパフォーマンスに魅了され、そこに、スポーツの頂点、オリンピック・パラリンピックを見出しているのではとの思いを、私は、これまでの議会で述べて参りました。

 

そして、いよいよ、来年に迫ったオリンピック・パラリンピックに参加する選手たちに憧れ、かつて、私もそうで在った様に、多くの青少年たちが、オリンピック・パラリンピックの虜になるのだろうと思います。

 

今年は、プレ大会の一環としてラグビーのワールドカップが開催されます。私は、この大会の予算は東京大会の予算に組み込まれていたと理解を致しております。東京大会では7人制のラグビーが正式種目ですが、プレ大会では15人制の競技が行われます。ラグビーワールドカップの宣伝はかなり大がかりに行われておりますが、

今年11月に熊本県で女子ハンドボールのワールドカップが開催されます。「おりひめジャパン」の活躍を期待する処です。ところで、ラグビー人口とハンドボール人口を比べるとハンドボールが優に勝っています。

双方の大会の在り方を見ていますと、スポーツ界の不思議が見えてくる様な気がします。

 

さて、2013年9月、ブエノスアイレスでIОCの総会が開かれ東京大会が決定しました。その翌日、私は、幸運にも、第3回定例区議会、初日、一般質問の一番バッターとして東京大会へ向けた区の取り組みについて質問を致しました。田中区長から、現在、区が取り組み途中にあるオリンピック・パラリンピックへ向けた施策について前向きな答弁を頂いたのがつい先日の様に思えます。

賛否両論、意見の分かれたビーチコートの整備は田中区長のリーダーシップが発揮され、保育園の整備も併設して行われ、先日イタリア・オリンピック委員会との調印式が行われ、ビーチバレーチームの事前練習が行われる事が決定しました。区内の小中学生、区内バレーボール愛好家たち、そして多くの区民の方々との交流が期待できます。

区は、元、全日本バレーボール男子チーム監督の南部正司氏をスポーツアドバイザーとして迎え万難を排して取り組みを進め、イタリアとの調印式の日を迎える事が出来たと、私は、考えております。

先ず、始めに、これまで杉並区が、2020年・東京大会に対して、どの様に取り組んできたのか、確認を致すと共に、イタリアとの調印を終え、

今後、ビーチバレーを通して区はどの様な取り組みを進めて参るのか、そして、イタリア文化との触れ合いを進める取り組みも必要と考えますので、区のご所見をお示し下さい。

 

私は、2020年・東京大会に向け杉並区は、杉並区・区民は何が出来るのか、区民の声を広く集め、区内各種団体も含め、杉並区独自の東京大会に向けた取り組みを行うべきと、区民懇談会の立ち上げを願い、オリンピック・パラリンピック推進担当課が立ち上げられ、区民懇談会と共に2020年に向け活動を進めています。区民懇談会の取り組みは、東京大会の後にも区民の声を広く集める事が出来る活動であると、私は、考えます。

これまでも、区民懇談会・活動の進捗状況をお尋ねして参りましたが、

いよいよ、プレ大会の年を迎えました。本日改めて、区民懇談会の活動状況を詳細にお示し頂く様お願い致します。

 

2020年・東京大会まで420日を切りました。

先程より申し上げております様に、イタリア・ビーチバレーチームとの交流や区民懇談会の活動は、杉並区独自に区民の方々の熱い思いがこもった取り組みが何より大切であると考えております。

さて、区内繁華街や地域の商店街が2020年に向けインバウンド施策の取り組みを進めて参ったと思います。

インバウンド施策の取り組みが区民に意識される様になり、先ずは、多言語表示の取り組みが区内で進んで参ったと理解を致しております。先程より申し上げております様に2020年は来年に迫っております。東京大会が決定し6年を迎え様とする中で、当初より施策の一つに挙げられてきた多言語表示は、この間、どの様な進展を示してきたのかお示し下さい。

 

2013年9月に2020年・東京大会が決定した事を、先程、述べ、私はこの間、東京大会に関する質問を重ねて参りました。その中で「あと7年

あるから」との考えではなく、今から、早い段階からの取り組みが必要ではないかと申し述べて参りました。ボランティアと言うと、私は、通訳の仕事を第一に思い浮かべます。

私は、当初より区民ボランティアの必要性を述べて参りました。

東京大会まで「あと1年」の時期を迎え、区民ボランティアの取り組みは、どの様な状況にありますでしょうか、今後の具体的な取り組みを含め、

お示し頂ければと存じます。

 

杉並区・区民が生き生きと輝く区民ボランティアの取り組みを願う中、

区内、中央沿線の繁華街、私鉄沿線の商店街、区立施設など海外からの来訪者が多く訪れる場所に常駐する区民ボランティア通訳の存在が必要と考えますが、区のご所見をお示し下さい。

合わせて、東京大会開催の期間中、杉並区では、阿佐ヶ谷の七夕、高円寺の阿波おどりなど杉並区を代表するイベントが開催されます。

杉並区の顔とも言える、これらのイベントは、区が進めるインバンド施策と、どの様に、連携させて参るのか、具体的な方策がありましたらお示し下さい。

質問から少し脱線する様ですが、富士山・五合目には、海外から多くの

観光客が訪れます。富士山銀座とでも申せば良いのか、ここが富士山

五合目かと言う様な混雑ぶりです。その七割八割を外国人観光客が

占める状況です。その五合目に、私の私見ではありますが、日本一、忙しいと思える郵便局があります。海外から訪れた観光客が富士登山の記念に五合目の郵便局から自国に手紙を送るのですが、そこに、中国語がとても上手な受付の女性がおり、私は、専門の受付職員を雇っているのだろうと感心をしていると、私の側にいた方が、「中国語がお上手ですね

通訳も兼ねてお仕事ですか」と、尋ねると、「違いますよ、ビジネス単語を自分なりに並べているだけです」と謙遜な返事をされていました。

その時、私が感じた事は、慣れる事、慣れが必要、杉並区においても

2020年・東京大会で区民のボランティア通訳が必要であると考えますし、ボランティア通訳を初めて試みる方もおられると思います。今、申し述べた、通訳に限らずボランティア活動を始めて行う方には慣れる期間が必要であり、東京大会まであと1年です。この期間を区は、どの様にお考えか、ご所見をお示し下さい。

 

東京大会に向け、ホームビジットの取り組みがあります。

昨年、台湾の中学生を含め交流自治体の中学生たちとの交流野球大会が行われました。区は交流大会に参加した区内中学生の親御さんたちの協力を得て自宅に台湾チームを2〜3人のグループに分け、ホームビジットを行いました。

後日、交流大会の報告会が行われ中学生たちの各家庭での写真も披露され、大会関係者からホームビジットの試みは、大変、有意義であったとの報告がありました。これからの社会を担う中学生たちが野球と言うスポーツを通して、家庭と言う日常の生活空間の中で交流を深めた事は大変意義深いものが在ったと思います。

今、申し述べた、台湾の中学生のホームビジットを受けて、区は、2020年・東京大会に向け、ホームステイ・ホームビジットの支援事業に、どの様に取り組んでいくのか、ご所見をお示し頂き、次の部活の質問に移ります。

 

社会的な問題となった、中学校の部活について質問を致します。新聞などでブラック部活なる見出しが多く掲載される時期がありました。部活の指導に積極的な顧問がおり、休みもなく毎日練習があり、中学生本来の学業が手につかない、勝利至上主義が先行し、部活本来の意味が見出せない、行き過ぎた指導の中で体罰と認めざる終えない行為、部活漬けの学校生活が浮かび上がります。

一方で、少子化が進み部員が集まらない部活、少子化が進み教員の配置人数が削減され、教員一人ひとりの仕事量が増え、生徒が望む部活の顧問のなり手がいない、教員本人が中学生の頃に部活の経験がない、顧問になっても技術指導が出来ないとの不安、管理顧問であるならば何とか出来るなど、様々な声が聞こえてきました。

やる気満々の指導の下に厳しすぎる部活の問題。

少子化が進み、教員数が削減され仕事量が増え部活どころではなく顧問の就任をためらう問題。

教員の働き方改革の中で部活の存続自体が危ぶまれる問題。

これら問題に対して、スポーツ庁は部活の活動時間、休養日、対外試合に関する規定など基本的なガイドラインを示しました。

又、国は、部活指導員の制度を示し、さらなる部活の進化として、

部活を地域のスポーツクラブと融合させる将来像を描いています。

では、杉並区の部活は、と、現状を見ると、部活を教育の一環として適切に運営する様、学校支援課や各中学校の支援本部、父兄、地域の外部指導者も含め、杉並区独自の外部指導者制度が定着し、先駆的な取り組みとして注目をされています。

スポーツ庁が示す部活のガイドラインに沿い安定した部活が進められていると私は考えており。部活に関する質問を重ねてきた私にとっては成果を出して頂き嬉しく思うところです。

出来うる事ならば、少子化が進む中で部活が存続できない状況にある学校に対しては、近隣中学校との合同部活の方式を積極的に取り入れて頂く事が望ましく思いますので、ご所見をお示し下さい。

 

合同部活の事をお尋ね致しましたが、私は、その先に、国が将来的にと示している、部活とスポーツクラブとの融合に結び付くスポーツクラブの立ち上げが考えられる様に思います。

日本のスポーツ文化からすると、部活と地域のスポークラブが融合されるには、正に、百年の計を持ってしてとの事でありますが、私には、必ず、進めるべきとの思いがあります。

そこでお尋ねを致しますが、実行計画にある、総合型地域スポーツクラブの立ち上げ支援は、どの様な状況にありますでしょうか。

先ほどから申し述べております、部活と地域のスポーツクラブの融合を区はどの様に受け止めておられるのか、将来の事ではあると思いますが、部活との融合は必要と考えておられるのか、ご所見をお示し下さい。

 

私は、部活ガイドラインに沿い、学校支援本部や地域の協力の下に外部指導員制度を取り入れている区の部活活性化策が、現状、ベストと考えておりますが、外部指導員の導入には、相応の予算が必要であり、取り組みが充実すればその分予算が増えてゆく訳ですら、

仮にですが、今後、予算が厳しい状況にあるからとの事で、軌道に乗っているこの取り組を停滞させてはならないと、心配を致すところです。予算を潤沢にとは申しませんが、予算が枯渇しない様にと心配を致しておりますがご所見をお示し下さい。

 

外部指導員制度の取り組みの中で、顧問の引率について、今後、改善が必要と考えます。外部指導員制度の取り組みでは、中学生の大会、対外試合に顧問の引率が求められていると思います。

顧問のなり手が減少する一つの理由に、引率をしなくてはならない、との、点があると考えますが、今後、改善される見通しはありますか、ご所見をお示し下さい。

 

先程より、申し述べて参りました様に、国が示している部活指導員制度があります。大会等へ参加する場合も部活指導員の引率があれば参加が認められるとの事です。

ところで、杉並区では、区立体育館等の管理を指定管理者制度の下に進めています。昨今、スポーツ産業のすそ野が拡大し、スポーツ関連事業者が事業の拡充を図る為、区の指定管理事業者においても、各スポーツの指導者資格を有する社員を雇用している状況にあると思います。区立中学校近隣の区立体育館等の管理業者の業務に部活指導を含む事が考えられると思います。唐突な質問とお思いでしょうが、決してその様な事はなく、例えば、上井草スポーツセンターとお隣の井草中学校の部活交流が考えられると思います。将来的にスポーツクラブと部活の融合に近づきます。

体育施設などの指定管理業務に部活指導の活路が見出せる様に考えるところです。現在は、外部指導員の制度が充実をしておりますが、外部指導員と部活指導員とのコストの比較なども行ってみては如何と考えるところですので、ご所見をお示し下さい。

 

ブラック部活と揶揄される昨今の部活ですが、私が経験した部活を顧みますと、もう50年、半世紀以上が過ぎていますが、牧歌的と言うのか、おおらかな部活があり私のスポーの原点の様に思っています。私から見れば、孫の世代の中学生たちに公立中学校の部活を通して、先生方や、先輩、後輩との出会いを大切にし、運動部や文化部の区別なく、人生のいろはを学んでもらいたい事、そして、部活は、半分大人になりかけた生徒たちの人生の栄養剤であると思う中で、私は、質問を続けて参りました。

私は、中学校の部活は、勝利にこだわる必要はない様に考えています。勝つ事を意識するのは高校からで良いと思っています。

 

中学生には、文化部も運動部も、ミスをして悔しさを感じたら、皆で挽回する助け合うチームワークを覚える事が大切であると考えています。

 

中学生が世界チャンピョンを目指す、世界があります。

彼らが、どの様な日々を過ごしているのか、私なりに創造がつきますが、家族や多くの関係者に見守られ世界に挑戦をし、世界の頂点に居続け様とする努力や精神力は、並大抵の事ではなく物凄い事です。

正に、異次元の世界の戦いであると思います。

 

先程より、述べて参りました、事柄の繰り返しになりますが、

勝利至上主義のブラック部活と社会問題化する一方で、少子化が進み部活の衰退が心配され、時期を同じくして教員の働き方改革が進められ、国による部活のガイドラインが示され、一石二鳥ならぬ一石三鳥の様な部活の活性化が進められた様な気がしますが、私は、玉虫色に近い活性化で、地に足がついた本格的な改革とは見えません。先ずは、現在、杉並区が進めている外部指導員制度の充実が必要と考えます。

部活の活性化に関する質問については、これまでも、井出教育長をはじめ理事者の方々から丁寧な答弁を頂いて参りました。

実は、私は、これまで、部活の質問を終え、答弁を頂いた後で、所管皆様の答弁が区教員の方々を大切にし、様々おもんばかった中で答弁を頂いて参った様に思えるのです。決して教員の方々をかばっていると言う事ではありません。

そこで本日の質問の最後に、区内中学校の教壇に立たれる現場の教員の方々が部活への取り組みをどの様に受け止めておられるか、現場の声をもう少しストレートにお示し頂ければと願い質問を終わります。





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