「令和4年2月  第1回定例区議会 一般質問」


杉並区議会 自由民主党 大熊昌已です。

通告に従い、久我山のまちづくりとスポーツの場について、一般質問を致します。

 

私は、杉並区久我山に生まれ育ち、一区民として、一区議として、久我山に暮らし続けて参りました。間もなく69歳になります。杉並区のまちづくりが進められる様子を肌で感じ自身の目で見て参りました。区民生活の利便性を高め安全安心が実感出来るまちづくりが進められて参りました。本日は、住み慣れた久我山の変わり様を致し、前向きな答弁を頂ければと存じます。

 

「みどり豊かな住まいのみやこ」と、示され今後10年に渡る杉並区の基本構想が策定されました。 区施策の最上位に基本構想があり、その下に総合計画が示され「まちづくり地域産業」の分野があります。

 

私が暮らす久我山に関連する施策も記されております。具体的には、 中央道・高井戸インターチェンジ、久我山駅のホームドアー 、グリーンスローモビリティー、地域中小企業支援などについて記されております。

これら施策を肯定的に捉え「みどり豊かな住まいのみやこ」に相応しい まちづくりが進められる様、願うところです。

 

さて、久我山駅周辺のまちづくりについては、平成17年地域住民の手により提言書がまとめられ、当時の山田区長に提出され現在、その提言書に沿った形で駅周辺のまちづくりが進められています。久我山駅・西駐輪場の増設、駐輪場・中央通路の拡幅、自転車用ラックの増設、神田川沿いの民地を購入し、久我山・中央緑地公園を東側へ延伸、人見街道に面した駐輪場へのスロープの改修など、少しずつですが利便性を高めて参りました。一度に、一辺に、まちづくりを仕上げる事は出来ませんが、一つ一つ取り組みを進めて来た様に思います。 所管課のご努力に感謝を 申し上げる 次第です。

出来る事ならば、今後、商店会や地域のイベントの活用など、より緑地の 利用増進、と、なる様、更なる久我山・中央緑地の拡張を願うところです。 その際には、久我山の玄関口となる中央緑地に久我山ピカピカ祭りの メイン・ツリーを配置出来ればと考えます。 区のご所見を お示し下さい。

久我山駅・駅舎の改築に伴い 南北自由通路が開通し、地域の利便性が図られ、この間、久我山駅を中心に商店街が南北にバランス良く延伸して参りました。駅、南口すぐ傍には、神田川が流れ、その遊歩道が駅へのアクセスを容易にし、同じく南口すぐ傍には、都道の人見街道が東西に走り、三鷹市方面からの通勤通学の最寄り駅として久我山駅は、重要な役割を果たしています。出来る事ならば人見街道の拡幅を願うところですが、久我山にとり永遠の課題と言えます。

 

駅、北口近く、ピーコックの駐車場には、中央線・西荻窪駅と久我山駅を結ぶすぎ丸・かえで路線の折り返しのバス停が設けられ、交通不便地域の解消を図っています。運行への補助金が多額との声もありますが、今後、更に、高齢化が進む社会に在って今以上に必要な施策と捉える区民が増えて参る事と考えます。

かえで路線は、運行年数が長くなりましたので、コースの見直しなど柔軟に行う必要があると考えます。現在のかえで路線から外れている宮前図書館を経由する新コースを望む声もありますので、調査検討を願いたく思います。さくら路線では、甲州街道から放射5号線方面へコースの延長を望む声があります。 高齢化社会を迎え様々な要望が増える事は、至極、当然の事と思いますので、区の、ご所見をお示し下さい。

 

久我山駅を中心に南北の商店街を構成する道は、所々で左右に分岐し 住宅地へ入り込んで行きます。私は、そのまち並みがとても好きです。「いい、まちだな」との思いを致しております。

 

大げさな様ですが、私の人生は、久我山のまちと共にあり幼稚園へ、小学校へ、中学校へ、通った道、高校生になり久我山駅を利用する様になり、学生時代は、合宿所暮らしでしたので、たまの帰宅に久我山駅の改札口を嬉々として通った覚えがあります。生まれ育ったまちの道や駅に 思いを馳せるのは、私、一人ではないと思います。ここにおられる皆様にも思い出の道や駅があると思います。久我山の幾つもの道をその時代、時代に、様々な思いの中で通った道の両脇には、住宅が整然と建ち並び 落ち着いた整ったまちになりました。

まちの一角には、生産緑地があります。住宅地が広がる中で狭くなる農地ですが、ハウスでの効率の良い水耕栽培や、手作り食品の販売、畑の傍らで地産地消のレストランを営業するなど、夢の様ですが夢を実現する都市農業を、と、前向きに捉える事が大切と考えるところです。区内には、若い農業者の方々が大勢おられます。グリーンクラブや生産者の方々が区役所前で野菜、果樹、花などの即売会が定期的に行われています。区が進める農福連携の取り組みと共に区民から期待される取り組みです。区役所まで遠くて買い物に行けないとの声があります。所管課や農協とも協力をして頂き区内を順次回る方式で多くの区民に地産地消の杉並野菜を広めて頂きたいと願うところです。区の、ご所見をお示し下さい。

 

さて、私が、父から受け継いだ店は、久我山3丁目人見街道沿いにあり 軒を並べるお店の方々と商店会を組織していましたが、人見街道は、幅員が狭く路線バスが通り、ガードレールが設置されていますが、歩道内の幅員が狭く歩きづらく、車いすの通行が出来ない個所もあり、雨の日は 傘を拡げて歩けない場所もあり、未だ、その状況は改善されず、商店街として買い物客を呼び込む難しさを私も実感致して参りました。高齢化や 売り上げ不振で閉店する商店が増えました。閉店した商店の土地は売却され、跡地には戸建ての建売住宅や集合住宅が建てられ、商店街は歯抜け状態になり、小売店が減り商店会の存続が難しくなり、解散を検討する中で、商店会が維持してきた装飾街路灯をまちの灯かりとして地域の安全安心に役立て様と街路灯維持会を設立致し、保守点検を続けましたが装飾灯の経年劣化が激しく、昨年、撤去に至りました。この間、所管課より頂いたご指導に、改めて、感謝を申し述べる次第です。装飾街路灯が撤去された歩道は、思いのほか暗く現状の街路灯が照度を適正に守っている、とは、言え、装飾灯と一般街路灯の照度の差は、大きすぎると 実感を致しております。さりとて、商店会活動を復活する事は出来ず、装飾街路灯は、正に、商店会のシンボルであると理解を致すところです。

都道は、車が優先される道路であると、以前、都の担当者から説明を受けました。人見街道は、いわゆるハイウェイ灯が設置されており、高所に光源があります。久我山地域の人見街道は放射5号線の完成以降、車の通行量が激減しています。その沿道は一般の住宅や集合住宅が立ち並ぶ区間です。街路灯も地域の暮らしぶりに合わせた灯かりが必要と考えます。装飾灯の様な照度を求める訳ではなく、久我山地域の人見街道は 車、優先の道路との判断を見直し、区道に設置されている様な街路灯の 配列と設置が必要であると考えます。久我山地域の人見街道の街路灯について調査検討をして頂きたく、区、所管課より都へ伝えて頂き善処を願いたいと存じますので、区の、ご所見をお示し下さい。

 

久我山では、生鮮三品を扱う商店の多くが閉店し、加えて、後継者のいない個人商店も閉店を余儀なくされ、以前の様な商店街独特の活気が無くなり大人しい商店街になって仕舞いました。生鮮品、生活必需品の取り扱いは、スパーとコンビニへと時代の変化が見て取れます。商店会の活気が薄らぐのと同様に地域の自治会や町会の活動も地域に増える世帯数とは逆に活動が衰微している様に見えます。良好な住宅都市として成長を続ける中でそこに暮らす人々の繋がりを築いてゆく事の難しさを感じます。

商店会活動や町会・自治会活動の活性化を今後どの様に取り組んでいくのか、地域の活性化の為に、地域の様々な団体の一元化も必要かと考えます。高齢化が進み地域の世話役は、一人何役もこなさなくてはならない状況です。後継者不足が一因と考えますが、負担のかからない地域の活動が必要と考えます。地域を活性化する為にも一部の人たちだけが 汗をかくのではなく、地域で暮らす人々の繋がりを築いて行ける様な地域の活動について、区と地域が共に検討する機会を持つ事が出来る様、 要望致したいと存じますので、宜しくお願い申し上げます。 

 

久我山では、久我山稲荷神社の氏子衆による、湯のはな祭りや神事が 受け継がれて来ました。一方、商店会ではホタル祭りやピカピカ祭り盆踊りなどイベントの開催を重ねてきました。地域に長く受け継がれる伝統的な行事と商店会が開催する地域のまつりが相まって久我山の地域力を醸成してきたと、私は、考えていますが、先に、申し述べました様に地域力の衰微が見て取れる中で、

区が取り組みを進めて来た地域連携型の補助金制度の取り組みが地域で功を奏していると理解を致すところです。今後も、この取り組みの拡充と継続を望みたく、区の、ご所見をお示し下さい。

 

久我山では、放射5号線の整備が終わり、久我山1、2、丁目のまち並みが大きく変わりました。都立高井戸公園の整備が進み、 区立富士見丘小中学校の建て替えと現・富士見丘小学校の跡地の活用が、今後、議論されて参る、事と、思います。何もかもが満たされたまちづくりは、そう簡単には、あり得ないと思いますが、放射5号線や都立高井戸公園の様な 大規模な整備が進められる時に、地域に取って、 懸案とされている区道の整備や地域の取り組みが併せて進められ、地域の利便性が高められればと考えるところです。都立高井戸公園に沿って計画されている、補助216号線の限られた区間だけでも将来につながる形で開発が進めば、と、考えるところです。補助216号線は、区の優先・整備・路線に挙げられている施策でもあり、富士見ヶ丘の商店街、久我山の商店街にとっても大切な道路施策と考えます。

放射5号線、都立高井戸公園の整備によって地域が変貌する時にほんの僅かな取り組みで在っても進められないものかと、思い、申し述べさせて頂きました。都立高井戸公園の整備に当たり、まだ、買収が終わらない区域もあり、気に掛かるところです。それらを含め、杉並区南西部の 今後のまちづくりについて、区の、ご所見をお示し下さい。

 

放射5号線の開通は、杉並区はもとより、隣接する世田谷区、 三鷹市の 交通渋滞解消を図り、特に、三鷹市においては、現在、外環道の地上部へ接続する整備が進められています。道路網が充実した 住宅都市としての発展が期待されるもの、と、理解を致すところです。 私は、自身の燃料業の配達を通して、国や都と共に進める杉並区、世田谷区、三鷹市、武蔵野市の道路の利便性向上に向けた施策を身を持って体験致して参りました。

これまで、放射5号線が開通しなければ中央道・高井戸オンランプを開設することは困難であろうとの声を聞いた事もあります。放射5号線が 開通した今、中央道・高井戸オンランプの開設は、地域にとって必要不可欠な取り組みであり、区内運送事業者の悲願でもあります。放射5号線開通後の者協議会との関わりが気に掛かるところです。現状、どの様になっているのか、区の、ご所見をお示し下さい。

 

先程、南北バスすぎ丸のかえで路線と、さくら路線について述べましたが、区内には、道路の幅員が狭く、すぎ丸の様な小型バスでも走る事が出来ず、交通不便地域の解消が遅れている地域があります。区においても 手の打ちどころがない、状況で在ったと理解を致しますが、高齢者の通院や買い物難民と言われる方々への解決策として、新モビリティーの導入は、理想的な施策と言えます。そして、新モビリティーの自動運転にも 期待が寄せられていますが、新モビリティーを利用すると思われる高齢者は、ICT技術やAI技術よりも優しい人の介在を求めておられると思います。 

高齢者の移動手段などこれからの交通不便地域の交通手段やすぎ丸の コースを補う新ルートの取り組みに、新モビリティーの活用を積極的に 進める必要があると考えますので、区の、ご所見をお示し下さい。

 

久我山駅のホームドアー設置は、都立・久我山・青光学園に通学する 生徒をはじめとした、障害者、通勤通学の鉄道利用者に取って真に安全安心を確保する為に必要欠くべからざる整備であり、総合計画に盛り込まれるべき重要な施策と理解を致すところです。

早期の取り組みが必要と考えます。今後の施策の流れなど分かるところがありましたらお示し下さい。

 

都立高井戸公園の整備が進む中で、野球場、サッカーコート、テニスコートなどの運動施設の整備も着々と進められています。現在の富士見丘小学校跡地に区立の総合体育館、ハンドボールやフットサルのフルコート 40m×20mを確保し、観客席を有する防災・対応型の総合体育館の 整備を進めるべきと考えます。

是非、是非、検討をお願い致したく、 区の、ご所見をお示し下さい。

 

私は、これまで、中学校の部活動、区民スポーツ全般について質問を重ねて参りました。 特に、田中区長が小中学校のスポーツ施設を地域のスポーツ資源として、使用を拡大していく方向性を示された事を私は、大いに歓迎致すと共に、地域のスポーツ団体が、地域区民の為に、施設の管理やスポーツ指導を行い、国が進める部活動改革に示されている地域部活動の受け皿となる取り組みを進めるべきと考えます。私は、そこに 地域性に満ちた質の高い区民スポーツの場が醸成されると考えます、と、 共に、本格的なスポーツと出会う生徒たちのスポーツ格差の是正を図る事が出来ると考えるところです。

 

昨年、コロナ禍の厳しい状況にも関わらず、2020・東京大会が、1年延期され、様々な問題を乗り越え、無観客ではありますが開催されました。 異例の事態にも関わらずスポーツの力が世界の人々に、一歩、前に進む 勇気を示す事が出来たと思います。

 

今、正に、中国、北京において 冬季オリンピック大会が開催されています。コロナ感染症と外交ボイコットのダブルパンチの開催ですが、IОCは、スポーツと政治は別であると表明致しました。誰もが、そうあるべきと考えるところですが、五輪大会は、肥大化し、政治抜きに進める事が難しい状況、と、私は、考えています。 政治が、世界の人々のスポーツ環境を 左右する事はあるとしても、スポーツが政治に関わり世界の人々の生活を左右する様な事は無く、スポーツの力は、人々に勇気と自信をもたらしてくれるものと信じます。 昨年は、世界が東京大会を通してスポーツの力を評価した年で在ったと、考えております。私は、この間、杉並区のスポーツ施策全般について一般質問や、決算、予算の特別委員会において、私自身のスポーツ経験をもとに質問を重ねて参りました。正直申し上げ質問を重ねる度に、自身の思いが上手く伝えられず浅学菲才の身に ガッカリ致す時がありますが、一歩、一歩、前へとの思いでここまで参りました。今、社会的に部活動の在り方が論じられ、その改革がマスコミに取り上げられ、スポーツに係る地域力が試される時代が訪れたと、私は、理解を致しております。

 

総合型地域スポーツクラブの設立を目指す方、総合型クラブを運営し これからの区民スポーツを深く憂慮する方、区内のスポーツ団体に所属しスポーツを通して人づくりを、と、考える方、部活動の在り方を心配する方たちが、集まり勉強会を開いています。参加されている方々の声を聞き、私が、思う事は、区民スポーツの更なる発展の為に、区は、区民の声に向け、良い意味で、確り、アンテナを張る必要があると考えます。

57万の人口を誇る杉並区に在って、スポーツ所管課の仕事は、多岐に渡っている事と思います。 大変とは存じますが、総合型地域スポーツクラブについて立ち上げ支援だけでは無く、クラブの育成を進めるべきと 考えます。地域区民の為に、スポーツ施設の管理や指導を行う、地域区民が運営するスポーツクラブの取り組みが不可欠と考えます。 曰く、総合型地域スポーツクラブの取り組み充実に期待を致すところです。クラブの育成を積極的に図る為に、先の決算委員会で質疑がなされたスポーツ振興財団がスポーツクラブの活動と運営をバックアップする取り組みが出来る様に、スポーツ振興財団の再編が必要と考えます。杉並区のスポーツ振興の為に、財団の役割を明確にし奮起を願うところです。 

区の、ご所見をお示し下さい。

 総合計画の「文化・スポーツ」に記された スポーツ施策の文面を、私は、 少々生意気な物言いですが、現状維持と理解を致すところです。スポーツ施策の方向性をもう少し細かに記されても、と、思います。これからの 10年、区民が杉並区のスポーツ施策にどれだけ期待を寄せるか、で、あると思うのです。今後、10年間に、杉並区のスポーツ施策が段階的に どの様に、進められて参るのか杉並区のスポーツの力の醸成をどの様に 進められるのか、区の、ご所見をお示し頂き 本日の一般質問を 終わります。





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