瓦版 第33号

杉並区の人口は約54万人、区民は、住みなれた地域の公園をどの様に利用しているのだろうか、私は、区内久我山に在住し我が家の近くには、神田川が流れ、その両岸には遊歩道があり、遊歩道に接して緑地が広がるところもあり、四季折々の景色を楽しむ事が出来ます。
足を伸ばせば、井の頭公園へと四季の様子を伺いに訪れる事が出来ます。

私は58歳、昭和28年生まれ還暦が近くなりました。
幼少期を振り返ると地域にはまだ公園と言える様な場所は無く、雑木林、水田、畑、民家の空き地等が遊び場でした。
中学生になっても、その様子にあまり変化は無かったと記憶しております。
当時の空き地には、地域の人達が勝手に作った抜け道が有ったりしました。
遊び場としては広すぎた感がありますが、現在の京王井ノ頭線富士見丘車庫一帯は、葦が群生し神田川に流れ込む小川が流れ、湿地帯になっており現在では想像もつかない野生地でした。

私自身、公園を意識する様になったのは自身の子供を育てる時期になってからの様に思います。
安全に安心して子供達を公園で遊ばせる事が出来る様にと、安全と安心の文字と声が地域に広がり始めた様に思います。
久我山には、地域の幼児達の為に廃車になったバスを利用したバス文庫が有りました。
そして、私の孫達が育つ時代には公園デビューなる言葉も生まれました。
議会と行政には、防災、公園の砂場の衛生問題、遊具の安全について、公園における地域猫問題、公園内のゴミ箱のあり方等に対して区民の声が届けられています。
社会の変化の中で、地域の日常生活にも変化が生じ、様々な区民ニーズの中で地域の公園のあり方は、今後、重要性を増すものと思います。

まちづくりの中の公共空間、公共空地、公園、緑地等々が地域の日々の暮らしの中で心落ち着く場所として、ほっと一息出来る小規模な場が今日必要となっていると私は思うのです。
地域区民センターやゆうゆう館等の施設利用等とは別に、もっと身近な居場所が地域に必要と考えられます。

以下の様な話を耳にしました。
独居老人の方が寂しさを紛らわす為に住まいの近くの公園でお弁当を広げていた様子を見て、地域から不審の声が行政に届けられたとの事です。
理由は在るにせよ、私は地域の危機を感じます。

杉並区は住環境が整い、住み易さが評価される都市です。
が故に、人口も増し55万都市も間じかと言える状況です。
杉並区の人口規模は全国市区町村のベスト30に入ります。
人口が増える中で地域においても、顔のつながらない、見知らぬ人が増える事となり、如いては、一人公園でお弁当を広げるお年寄りに、図らずも不審の声が上がりうる状況でもあります。

区民にとって、身近な公園のあり方を再検討する事が必要と思えます。
先に記した様に、公園と称する概念に囚われない、地域に取って一番身近なパブリックスペース、地域の顔のつながる場所として、地域公園のモデルチェンジが必要になってきた様に思います。
例えば、大小は問わず地域の区立公園に、地域が関わるオープンカフェがあっても良いと思うのです。
地域の公園に、地域の顔つなぎ役の方が今以上に必要と思うのです。

区内には大小300以上の公園があります。
そして、区内には160以上の町会や自治会が組織されています。
区人口が増える中で、町会や自治会への区民の関心と加入者数が減少している現状があります。
地域で、地域の人達が公園と呼ぶ場所に、地域の生活の核になる様な区の施策が必要と思います。
浅はか、思慮が足りないと言われてしまう事かもしれませんが、先に記した様に、条件さえ整えば、公園のオープンカフェ、人が集います。
地域へ、区の生の情報発信と収集が出来ると考えるのです。
身近な公園が、地域に多様に利用されなくてはならないと考えます。




お問合せ