瓦版 第32号

≪ 放射5号線 ≫

東京都が進める放射5号線事業の中で懸案とされていた、久我山岩崎橋付近の工事方式に関して、東京都が平面交差の方式を取り入れる事を決定しました。

同所については、トンネル方式とみどりの保全を望む地域の声が高まり、平成19年、当時の杉並区・山田区長が東京都に対し、トンネル方式が最善とした、放射5号線検討協議会の意見書を提出し、東京都が長年に渡り、トンネル方式を採用した場合の玉川上水の保全、近隣樹木や草花の生態・みどりの保全、地域への交通流入、道路の横断、騒音、振動、大気汚染、トンネル出入り口付近の大気汚染、工事予算、トンネル維持費、既存生活道路と側道の接続等の諸問題が慎重に調査検討され、平面交差工事の決定がなされたと理解を致すところです。

この度の判断は、道路建設の技術的な事だけではなく、地域の区民生活自体が道路建設により寸断されてしまうとの懸念や商店街の存続や今後のあり方や活動も含まれた判断が迫られておりました。

今後、東京都は、トンネル案を推進してきた地域区民の方々に、地域道路(区道)への交通流入等の交通安全対策、みどりの保全等に考慮した沿道づくり等々、事業を進めるにあたり大変長い時を掛けて一歩を踏み出した事業ですから、無責任な道路建設に終わらぬ様、最大限の配慮と努力を示すべきと考えます。

三鷹市牟礼・東八道路から放射5号線に接続する牟礼橋間際までの道路工事は平成23年度末から24年度当初までに終わる可能性があります。
その後、放射5号線は本格的な工事が進められる事になると思われます。
放射5号線建設自体の工期は3年から4年になると思われます。
今後、開催される東京都の工事説明会後で工事日程が地域に示され事になると思われます。

都立高井戸公園を中心とした、新しいまちづくりのグランドデザインが示されております。
放射5号線工事も都立高井戸公園や周辺まちづくりの整備に関わる重要な事業の一つと考えます。
地域住民の賛否が厳しく問われてきた道路問題ですが、災害時の緊急道路の確保については前進であると思います。

杉並区内で進められる、都立済美山公園、都立高井戸公園、下高井戸東電グランドの公園計画があります。
これら三つの公園を大規模防災公園としての機能を整備させる為には、幹線道路との位置づけが大切です。
環状7号線、放射5号線、国道20号各線に直結する整備が必要になると思われます。

公園や道路整備、まちづくりには、その地域に住まわれる区民の方々の居住環境に不本意な変化を齎す事が多々あります。
公共の為にとの一言では済まされない、様々な事情があると思われます。
まちづくりには、夢があります。
しかし、そこに慣れ親しみ、暮らし続けてきた方々の掛け替えのない人生そのものがそこにあり、容易に変化に応じられない事があるのも事実と理解しております。

私本人はこの度の放射5号線事業に肯定的な思いを持っております。
岩崎橋のトンネル化だけ一点を争点にはしておりません。
放射5号線をこの地域のまちづくりに生かしてゆかなくてはならないと思う一人です。
だからこそ、地域でトンネルの必要性を訴えた方々の思いを胸に確りと刻まねばならないと思っております。




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